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平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
投稿日:2024年09月23日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第13遊行 終わらない唄をうたおう 永久(とわ)に続くいのちの唄を ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:命の水よ、すべてのわれらに 「阿弥陀仏様は目には見えぬ。目は見えぬが、阿弥陀仏様は確かにいつもそこにおられる。確かにいつもそこにいて、すべてのわれらを見守っておられるのだ。 よってわれらが善行に励めば、阿弥陀仏様は […]
投稿日:2024年08月08日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第13遊行 終わらない唄をうたおう 永久(とわ)に続くいのちの唄を ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:抜苦与楽の阿弥陀井戸 「南無阿弥陀仏、阿弥陀仏!南無阿弥陀仏、阿弥陀仏!」 俺、辰巳と善友たちはその日、念仏を称えながら京の都を歩き回っていた。空也様を先頭に、お邑もレンも、蓮性様も、そして巨大な白い犬の小太郎まで […]
投稿日:2024年05月09日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第12遊行 名もなきものたちの絆―だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
そなたがそうであるように、われらには、われらの立場で為すべきこと、 われらの立場できることが必ずある。それをただひたすらしてゆくのだ。こんな時代に生きているからこそ。 空也様の善友、蓮性様の言葉が、俺、辰巳のなかで今も鼓 […]
投稿日:2024年03月14日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第12遊行 名もなきものたちの絆―だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で。 荒れはてた京の都に祀られし、生々しく向かい合う、 男根と女陰が刻まれた男の女の神像。 人々は今、これを岐神(ふなどのかみ)、あるいは御霊(ごりょう)として東西の京の四つ […]
投稿日:2024年03月08日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第12遊行 名もなきものたちの絆―だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:怨霊跋扈と岐神(ふなどのかみ) 「いつもすまんのう、若いの」 俺、辰巳はその日も、西鴻臚館(にしこうろかん)で共に時を刻んでいる貧者や病者たちのお世話をしていた。 空也様が東市で乞食行をして得てきた食べ物や薬をこの […]
投稿日:2024年01月25日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第12遊行 名もなきものたちの絆―だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:許される道は必ずある 「すべてはそこから始まるのだ。己の罪を自覚し、懺悔することから。そこから善の道を求める心が生まれ、その心が明日への道を照らすのだよ」 空也様は、ゆっくりとやさしく、それでいて力強い言葉で俺にこ […]
投稿日:2024年01月18日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第12遊行 名もなきものたちの絆―だからこそ生きてゆく、こんな時代の真ん中で― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:明日への道を照らす心 「今日もいい天気ですね」 俺、辰巳はその日、太陽の光が降り注ぐ青い空の下で、鴻臚館(こうろかん)の外に設置されている木製の長椅子に腰掛けて過ごしていた。隣には空也様が共に腰掛けており、地面では […]
投稿日:2023年12月07日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:青い風の光 東市は今やあらゆる階層の上下の区別を超えて、 実に多くの皆の衆の活動のおかげで成り立っているのだ」 と、空也上人は「空」と「東市」と書かれた地面の上部に「市司」、右側に「市人(売る者)」、下部に「買う者 […]
投稿日:2023年11月27日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:あらゆる階層の上下の区別を超えて 「では上人(しょうにん)どの、阿弥陀仏さんは今ここにもいらっしゃるというのかい?」 「ああ、いつでも、どんな時でも、どんな場所にもいらっしゃる。こうして念仏を称えれば、阿弥陀仏様は […]
投稿日:2023年10月26日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:阿弥陀仏の光 ―念仏はすべてのわれらを救うためにあるのだ― 上人(しょうにん)様は表情穏やかに、東市で念仏について聞いてきた人にこのように答えられたのだという。 「南無」とは信じ委ねること、 「南無阿弥陀仏」とは、 […]
投稿日:2023年10月20日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:市聖(いちのひじり)の阿弥陀念仏 「さあ、着きました」 俺、辰巳はその日、お邑に連れられて京の都の東市に来ていた。 青い空の下で、心地よく穏やかな風が頬をなでる。今日も実に様々な人が行き交い、売り買いを通じそれぞれ […]
投稿日:2023年09月14日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:穏やかで、強く、温かいつながりの中で ありがとう、お邑(おゆう)。 俺を助けてくれて、支えてくれて、本当にありがとう。 そう思っているのは、おそらく俺、辰巳だけじゃない。鴻臚館で生活するすべての俺たちが思っているこ […]
投稿日:2023年09月07日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第11遊行 阿弥陀念仏の光―穏やかな温もり 明かりが灯される― ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:穏やかな温もり 明かりが灯される 今日もこの場所には、都の路上でその日暮らしをしていた病者や貧者、孤児たちが、お互いに寄り添って過ごしている。ここには様々な事情で都にて貧者や病者、孤児となってしまった人が生活してい […]
投稿日:2023年07月06日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第10遊行 闇の盗人物語 ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:それでも俺は、変わりたい 「あなたは誰よりも知っている。喪った悲しみを、見捨てられた痛みを。それが・・・・それがどれだけ痛いものか、どれだけ悲しいものかを。誰よりも深く知っている」 いいえ、それだけじゃない。 星空 […]
投稿日:2023年06月29日
投稿者:じゅうべい(Jubei)
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第10遊行 闇の盗人物語 ,
平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
前編:それでもまた、やり直せる。 「あの子は・・・・あの子は俺の腕の中で・・・・・」 満天の星たちが煌めく空の下で、俺は女にすべてを告白した。 ●打ち続く飢饉と洪水で村を捨て、都に出てきたこと。 ●都で僕隷として貴族に仕 […]