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2003年7月2日公開(米国)
監督 ジョナサン・モストウ。主演 アーノルド・シュワルツェネッガー。

ターミネーター3

Final Chapter 世界が死ぬ日-その先にある覚悟の道-

「ジョンコナーは人々の希望」「それが君の運命だ」T-850が何度そう言っても現実から目を背け続けるジョン。彼らはスカイネットを止めるためにエドワーズ空軍基地に行くことになるが、T-Xターミネーターのある行動と人類によって、世界はいよいよ運命の選択を迫られることになる。

ターミネーターT-850は最初からすべてを知っていた。ジョンは厳しい現実を生き抜いて人々に希望を与える存在であることを。ターミネーターはジョンに繰り返しそれを語ったが、ジョンその現実を拒否し続けた。だからこそ、ターミネーターT-850はその行動でもって、ジョンにありのままの現実を見せつける。同じことは、T-Xにもいえる。T-Xはクライマックスである策略的な行動に出るが、その行動は結果的にジョン自身が拒否していた現実と向き合うきっかけを作ることになる。

T-850とT-Xは、その行動でもってジョンとケイトの2人に大切な真実を示していく。そしてその真実を作り出していったのは、人間自身であった。スカイネットに関わったすべての人間たちもまた、ジョンたちを真実へと導くことになるのである。

運命というものは様々な人の思いとそれに基づく行動で作られていく巨大な生命体のようなものである。よって人1人2人の力ではどうにもできない。
運命というものはある。だからこそ、運命に翻弄されても、たとえそれがどんなに厳しい運命でも、それがもたらす現実を受け入れて闘い続けなければならないのである。

ジョンはターミネーターと人類によって見せつけられた真実を前に、最後の最後になってようやく自分の運命を受け入れる。そしてついに、過酷な現実と闘う覚悟を決めるのである。

運命というものはある。それがどんなに過酷なものであっても、何度も運命に翻弄されようとも、生きて生きて、生き抜け。己の運命と現実を受け入れ、希望を信じて闘い続けろ。それが生きるということだ。

ターミネーター3はその真理を伝えるために具現化された物語である。そう思わずにはいられない。

コメント(1)

コメント一覧

  • アバター K・スィーガー より:

    作品は未見ですが、その慧眼からの熱い洞察に感服しました。ばかものランボーさんの独自の運命観も押し出されており、やはりこれこそが間違いようがなく”批評”というものでしょう。

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