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最近はスーパー等でも和菓子を見かけることが多くなりましたが、これも関東と関西で同じ名前でも全く見た目の異なるお菓子が売られていたりします。その代表的な例を少し紹介しますね。
桜餅
関西の桜餅
関東の桜餅
関西の桜餅は道明寺粉と呼ばれる、蒸してから乾燥させたもち米を砕いたもので餡子を包んで作られるため、『道明寺』とも呼ばれます。
それに対し、関東の桜餅は平たく焼いて作られた皮でこし餡を包んで作られ、長命寺という寺院の門前にある店の発祥であることから『長命寺』と呼ばれることもあります。
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月見団子
関西の月見団子
関東の月見団子
実はTVや漫画などでよく見る、丸い団子をピラミッド型に積んだものは京都の周辺では一般的ではありません。
関西では細長く作った団子の周りにこし餡をぐるりと巻いて、皮付きのまま蒸した子芋を模した見た目のものが多いのです。
水無月
京都市発祥の和菓子で、もっとも今の時期に近いのがこの水無月。白いういろうの上面に甘く煮たあずきを乗せて三角形に切り分けたもので、京都では6月30日の『夏越の祓』の日に水無月を一年の残り半分の無病息災を祈って食べる風習があります。
最近の水無月は白いういろうだけではなく抹茶味の物が使われているものなどもありますが、半透明の見た目は暑い中の買い物中に見かけると涼やかな印象を与えてくれます。
若い人の和菓子離れとよく言われますが、和菓子の由来や地域の違いを気に留めながら口にするのも楽しいと思いませんか?
この記事を書いた人
如月(Kisaragi)
西陣出身の京都人。北野天満宮・晴明神社・京都御所は子供のころから慣れ親しんだ場所。
しかし親族が父と妹以外京都育ちじゃないので、関西弁を話すけど京都弁はほとんどしゃべれない…(祖父母は香川、母は神戸)