第3楽章 念仏聖 空也の布施行―後編―
投稿日:2022年01月24日投稿者:じゅうべい(Jubei)
カテゴリー:第4遊行 東市の市人(いちびと)権三の帰依―菩薩としてただひたすらに― , 平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
後編:菩薩としてただひたすらに 南無とは信じ委ねること。 南無阿弥陀仏とは、限りない弥陀の光の中にその身を委ねて生きること。 それが阿弥陀念仏の本当の意味なのだよ。 私、空也の話を黙って聞いていた権三は腕を組み、またしば […]
adsense1
第4遊行 東市の市人(いちびと)権三の帰依―菩薩としてただひたすらに―
後編:菩薩としてただひたすらに 南無とは信じ委ねること。 南無阿弥陀仏とは、限りない弥陀の光の中にその身を委ねて生きること。 それが阿弥陀念仏の本当の意味なのだよ。 私、空也の話を黙って聞いていた権三は腕を組み、またしば […]
前編:「南無阿弥陀仏」の真実 「南無阿弥陀仏の念仏とは、そなたが私を生かしてくれていることへの感謝の言葉でもあるのだ」 これを聞いた権三は首をかしげてしばらく考えているが、どうにも分からないという顔をしている。 「権三ど […]
後編:そんなあなたに感謝を込めて 私はあらためて知らされた。この世を、この都を覆いつくしている煩悩の恐ろしさを。その煩悩に囚われ、誤った認識で弱き者を迫害してしまう人間の恐ろしさを。人の心の弱さがどれほど恐ろしい感情を生 […]
前編:盗人の真相―賢い愚か者の罠- 「実はな、犯人はもう捕まっていたのさ」 「なに?」 東市で盗みをはたらいていた犯人はもうすでに捕まっている?それはどういうことだ?ということは、この童女が犯人ではないということなのか? […]
後編:権三のお布施 すべての人は皆、今この時も阿弥陀仏様の光の中で、平等に同じいのちを生きている。そこにはもはや差別や区別などない。どこにも、あるはずがない。 私はそう権三に言いたかったが、荒廃した都の中で〈穢れ〉の観念 […]
前編:囚われの市人、権三 権三どの、どうかそなたはそなたの立場で、そなたの場所で、ただひたすらに誰かのために尽くしていってほしい。この世で人々の救済に励む菩薩として。区別も差別も智慧も愚痴も、すべてを捨ててただひたすらに […]
adsense3