第1楽章 あおぞら旅
投稿日:2022年03月31日投稿者:じゅうべい(Jubei)
カテゴリー:平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編― , 第6遊行 旅空の下で
「空也様」 レンといっしょに女を介抱し終わってからしばらくすると、羅城門に一人の僧がやってきた。背丈は五尺五寸(一六五センチ)くらいで逞しい筋骨を身体に具えおり、物を運ぶための荷車を引いている。 「おお、待っていたぞ蓮性 […]
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「空也様」 レンといっしょに女を介抱し終わってからしばらくすると、羅城門に一人の僧がやってきた。背丈は五尺五寸(一六五センチ)くらいで逞しい筋骨を身体に具えおり、物を運ぶための荷車を引いている。 「おお、待っていたぞ蓮性 […]
あ~~もう、腹が減って死にそうだよもう、いいかげんにしろよもう、チクショウバカ野郎。なんにも・・・・なんにも食ってないんだ。昨日から・・・・・ばにゃにゃ一本しか食ってないんだよ、だから今にも死にそうなんだ。 た・・・・・ […]
後編:仏法の道―大如来蔵浄土の聖伝― 3.仏法の道(大如来蔵浄土の聖伝) パドマ国に生きている人々の中には、 まず根本の精神的支柱として大如来蔵浄土の聖伝が存在している。 それは宇宙全体、地球そのものを釈迦牟尼仏とみる考 […]
前編:智慧と慈悲の共生社会 智慧と慈悲の共生社会、 それは様々な仏陀の教えを分かち合い、智慧と慈悲によって共に生き合い支え合う社会のあり方をいう。人々が様々な仏陀の教えを共通の基盤としてつながり合い、手を取り合って共にこ […]
後編:阿弥陀仏様の子守唄 「南無阿弥陀仏、阿弥陀仏。南無阿弥陀仏、阿弥陀仏。」 私、空也はレンを抱きしめながら、レンの頭を撫でながら、口に任せて阿弥陀念仏を称え始めていた。 「南無阿弥陀仏、阿弥陀念仏。南無阿弥陀仏、阿弥 […]
前編:ありがとう。どういたしまして。 「さあ、これを」 羅城門に戻ってきた私、空也はゆっくりと女の身を起こし、干魚を手で小さくむしって、箸で飯箱に入った白飯を口に運んでやった。女はゆっくりと口をあけてご飯を口に入れ、次い […]
「小太郎!」 羅城門の階段を上がった東の隅に、白い大きな犬が座っている。その犬が幼い童女、レンに気づくと、立ちあがって尻尾を振りながら走ってきた。 レンは嬉しそうに駆け寄ると、笑顔で白い犬の頭を撫でてやる。 「ただいま、 […]
後編:笑顔の出会い 「おねえちゃんが?」 それは、東市で出会った童女が口にした言葉だった。市に来たこの子が鄽(いちくら=お店)から干魚を盗んで捕まりそうになっていたのを、私が助けたのだ。また、この子はその汚い身なりと、今 […]
前編:人々の、いのちを守る羅城門(らいせいもん) 「空也さま、はやくはやく」 晴れ渡った空の下、幼い童女に手をひかれ、私はいっしょに駆けだしている。 「こっちだよ」 その表情に、満面の笑みを浮かべながら。 と、童女は走る […]
かつて、僕は学校で先生からこんなふうに教わったことがある。 「歴史は暗記デ~~ス。暗記しておけば何とかなりマ~~ス」と。 周りの人も、「過去のことだろ。そんなこと学んでも何の役にも立たんわ」と言う人が多かった。 しかし本 […]
「共生の唄」 みなさん、どうもこんにちは♪全人類の救世主スィンガー、べネルバ・バクゴナガルです。 本日もMHK「共生の唄」の時間がやってまいりました。さあ、今日も楽しく共に生きていくための唄をみんなで唄って楽になりましょ […]
後編:菩薩としてただひたすらに 南無とは信じ委ねること。 南無阿弥陀仏とは、限りない弥陀の光の中にその身を委ねて生きること。 それが阿弥陀念仏の本当の意味なのだよ。 私、空也の話を黙って聞いていた権三は腕を組み、またしば […]
前編:「南無阿弥陀仏」の真実 「南無阿弥陀仏の念仏とは、そなたが私を生かしてくれていることへの感謝の言葉でもあるのだ」 これを聞いた権三は首をかしげてしばらく考えているが、どうにも分からないという顔をしている。 「権三ど […]
後編:そんなあなたに感謝を込めて 私はあらためて知らされた。この世を、この都を覆いつくしている煩悩の恐ろしさを。その煩悩に囚われ、誤った認識で弱き者を迫害してしまう人間の恐ろしさを。人の心の弱さがどれほど恐ろしい感情を生 […]
前編:盗人の真相―賢い愚か者の罠- 「実はな、犯人はもう捕まっていたのさ」 「なに?」 東市で盗みをはたらいていた犯人はもうすでに捕まっている?それはどういうことだ?ということは、この童女が犯人ではないということなのか? […]