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皆さん、お元気ですか、落ち武者です。この話は、ある偉い先生に聞いた話なのですが、祇園祭の山鉾巡行は鉾に、それぞれの神様をお乗せになって御旅所まで道をお清めになり、
その後の御旅所までの御神輿こそが、スサノヲノミコト(素戔嗚尊)がお乗りになって、私たちの前にお出でになることを表すのだそうです。

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それでは、お話の続きをしましょう。

そこで、スサノヲ様は、「そのヤマタノオロチ(八岐大蛇)とは、どのような姿をしておるのだ。」とお尋ねになりました。

すると、翁(おきな※お爺さん)は答えて、「そのヤマタノオロチ(八岐大蛇)の目は、アカガカチ(真っ赤に熟れたホオズキの実)の如くに真っ赤に燃えたぎっていて、その身体(からだ)一つに、八つの頭(かしら)があり、八つの尾が生えているのです。」

続けて翁が申すには、「それにまたその身(み)には、苔がびっしりと生えていて、檜と杉の木が生い茂り、その丈の長さは、渓谷にして八つの谷と、峡谷にして八つの山の尾根に渡る程で、その腹を見ると、悉く(ことごとく)常に、真っ赤な血で爛れて(ただれて)いるのです。」と申されました。ここに、アカガカチと言うのは、今のホオズキなのです。

(※昔は、山に崖があり、そこから不意に落ちて血まみれになることや、熊、蜂などに襲われるというこがあり、山に入った者が帰って来なかったりしたので、深い山そのものを、ヤマタノオロチとして表現し、神主や神官を、スサノヲ様を表すものとみなして、大幣(おおぬさ)で諸々の災いを、お祓いなさる事を現したのかもしれません。)

(※尤も、神主や神官は神ではなく、神様に対して祈る者なのですが、昔からこの国では、熱心な信仰する、お婆さんなどは、すごく熱心に、神主さんや神官さんを崇め尊んで来ました。)

そこで、ハヤスサノヲ(速須佐乃男)様はその翁(老夫)に向かって、神の威厳をもって仰せになりました。「もしよければ、このあなたの娘を私の嫁に下さいませんか。」

こう仰せになると、「誠に畏れ多い事ですが、あなた様のお名前も存じ上げませんので。」と翁(老夫)はお答えになりました。

(続く)

ハヤスサノヲ様

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