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古くから京の台所としてつとに有名な中京区の錦市場の中にある「いけまさ亭」に、3月16日私は神戸市在住の親友と共に昼ご飯定食を食べに行きました。
「いけまさ亭」とは錦市場を代表する高級野菜を扱う八百屋です。
昨今の海外旅行ブームの影響を受けて、錦市場も現在ではさながら国際通りの様相を呈しています。
串に刺した天ぷらを食べながらそぞろ歩きする外国人観光客が巷に溢れています。
そんな錦の真ん中に位置する「いけまさ亭」は、ぱっと見はごくありきたりの八百屋に過ぎません。
しかし、野菜の並ぶ店の奥には「いけまさ亭」と染め抜かれた暖簾がかかっているのです。
その暖簾をくぐり抜けて中に入ると、こじんまりとしたお食事処があるのです。
店の中は質素で飾り気のない向い合わせの木のテーブルと椅子が4組と、中央に木のカウンターがしつらえられています。
カウンターの周囲には日本全国の地酒の一升瓶が所狭しと林立しています。
この店の一番の特徴は、何といっても八百屋で取り扱っている新鮮な京野菜をふんだんに用いたヘルシーで美味しい京料理の数々が味わえることです。
昼には月替わりの定食とかき揚げ丼と湯葉丼と親子丼が、夜には京のおばんざいを中心に京野菜や魚などの一品料理が供されています。
お酒の飲めない私は、これまで夜にこちらを訪れたことはありませんが、昼の部の月替わり定食についてはすっかりリピーターになっています。
さて、先日訪問した際の3月の定食はこんな感じでした。
まず筍ごはんですが、柔らかい浅堀の若タケノコとちりめんじゃこが炊き込まれていて、ご飯の上には木の芽があしらってあります。
京風の優しい味付けです。
次に春野菜の炊き合わせは、若タケノコ、生麩、蕗、人参、こんにゃく、湯葉がやはり京風の薄味仕立てで炊かれています。
人参と生麩には包丁で細工が施されているのがお分かりになるでしょう。
八百屋としてのいけまさは、元々細工野菜で有名なのです。
お食事処が暇な時には、現在でも店のご主人と息子さん親子が黙々と細工野菜を作っています。
これも見た目にも美しく味も美味しい一品です。
そして春野菜の天ぷらは、ふきのとう、行者にんにく、えんどう豆、タラの芽、ホタルイカで、どれも春の訪れを告げる味覚の代表選手ばかりです。
最後に吸い物を見てみましょう。
吸い物の具は若タケノコとわかめです。
こちらも薄味の京風のだしが用いられています。
一緒に行った友人は、これらの料理に感激して顔をほころばせながら舌鼓を打っていました。
「美味しいね!毎月食べにくるわ。体にも良さそう!」
それもそのはず、この「いけまさ亭」は、高級料亭の「菊乃井」の主人である村田佳弘氏が訪れてこう言ったそうです。
「いけまさはん、おたくのだしはほんもんやな。ちゃんとした京都の味や。」
店の料理を担当しているいけまさのお母さんが以前話してくれました。
私と友人は食前酒に梅酒ソーダを注文しました。
こちらの味わいも格別でした。
店はご主人、料理担当のお母さん、息子さんの3人で切り盛りされています。
家庭的な温かい雰囲気も魅力の一つと言えます。
月替わり定食の値段は1850円です。
本格的な京料理がお手頃価格で口にできて、肩ひじ張らずに普段使いできる珍しい店ではないでしょうか。
いけまさ亭
- 住所
〒604-8055
京都市中京区錦小路柳馬場東入ル東魚屋町168 - TEL: 075-221-3460(予約可)
- URL: https://www5.hp-ez.com/hp/ikemasa
- インスタグラム: https://www.instagram.com/ikemasatei/
- 交通アクセス
地下鉄四条駅 徒歩5分
烏丸駅から396m - 営業時間
昼11時30分~14時 夜17時30分~21時30分
定休日 火曜日
但し、日曜日と月曜日は昼のみの営業です。 - 支払い方法
カード可
電子マネー不可
QRコード決済不可 - その他
全席喫煙可
駐車場なし
カウンター席あり
この記事を書いた人

つばくろ
京都生まれ、京都育ち、生粋の京都人です。
若い頃は京都よりも賑やかな東京や大阪に憧れを抱いていましたが、年を重ねるに従って少しづつ京都の良さが分かってきました。
このサイトでは、一見さんでは見落してしまう京都の食を巡る穴場スポットを紹介します。