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先日、嵐山にある「愛宕念仏寺」(おたぎねんぶつじ)へ行って来ました。
とある外国人旅行者に画像を見せて頂いた瞬間から目を奪われ、今度行ってみよ~と思っていたお寺です。

ちなみに、生まれてこの方、京都にしか住んだ事のない私ですが、この異国の旅人に紹介されるまで、このお寺の事を全く存じませんでした。

う~ん、京都人としては何ともいえない感覚が心によぎりますが、昨今のグローバル化した情報化社会において、外国人旅行者の方の方がもはやディープな場所をご存じなのを、肌で痛感してしまいました。

いやはや、もはやあっぱれです。

 

・・・・それはさておき、実際行ってきた写真がこちらです。

大勢いる羅漢像

1体1体個性的で豊かな表情の羅漢様。この辺のものは苔がすごくて自然と一体化しています左上の方はアフロヘアーになってらっしゃいます。ファンキーです。

都会の喧騒から離れた愛宕山の麓に、静かに佇む小さなお寺です。

境内には所狭しと、1200体もの羅漢様が仲良く並んでらっしゃいました。

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笑顔の羅漢像

満面の笑みです。楽しそう。

お酌を酌み交わす羅漢像

友人?とお酌を組みかわす羅漢様。

叫ぶ羅漢像

こちらが自分のお気に入り羅漢様。何か声にならない叫びが聞こえてきそうです。

 

創建は766年、奈良時代にさかのぼるかなり古いこのお寺。
戦後台風被害により廃寺になっていたところを、仏師でもある西村公朝さんという方が住職を拝命され、復興に取り組まれました。

 

その際、境内を羅漢の石像で充満させたいという思いに賛同した一般参拝者達自らの手により石像が彫られました

ですので、中には昭和時代を彷彿させるウォークマンを聴く羅漢様や、エレキギターを弾く羅漢様、逆さまを向いている方など思わず笑ってしまうような石像達であふれています。

境内には実際に触れてご利益を授かれるという、愛らしいお顔のふれ愛観音様や、また本堂にはマリア像の観音様(胸に十字架が刻まれています。私は見落としてしまいましたが)がいらっしゃったりもします。

多様性というキーワードを聞かない日はないぐらい、多様性という単語が独り歩きしている現代にふさわしいタイムリーなお寺です。

帰る頃には何だか心が温かくなっているこのお寺に、あなたもお気に入りの一体を探しに行ってみませんか。

愛宕念仏寺の門

大勢並んだ羅漢像

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