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おうおう、今日も八坂神社は賑やかじゃのう。こんなに人が参拝しに来ておるわい。
わしは今日、暑いにもかかわらず、熱中症になることを覚悟で(いや、いらんなそんな覚悟は)なんとなく八坂神社に足を運んでみた。するとどうじゃ、神社周辺、境内も人、人、人であふれかえっておるではないか。なんと賑やかな。やはりこの周辺はこの賑わいがなくてはならんのう。
八坂神社の本殿
と、気分がすこぶるよくなったわしじゃが、その時!八坂神社にまつわる少しだけこわ~いお話を思い出したのじゃった。わしは、脳内で独り言をつぶやくように、それを思い出していた。
京都を代表する祭りである祇園祭。千年以上の歴史を持つこの祭りは元来、恐ろしい疫病神・スサノオ(牛頭天王)を鎮めるための祭事だったのじゃな。
祇園祭の起源は貞観11年(869)年にさかのぼる。
神泉苑
神輿と山鉾の関係。これには2つの解釈がある。1つは神様が通られる道を山鉾によりお清めするというもの。もう1つは山鉾が巡行することで厄神たちを集め、そこに神輿に乗った神様がやってきて悪霊の怒りを鎮め町の外へ送り出すというものじゃ。
この疫病退散の行事が、現代まで受け継がれている。
スサノオは古代神話の荒ぶる神として有名じゃが、八坂神社を総本社とする祇園信仰が祀るスサノオは、仏教で釈迦が説法した祇園精舎の守護神とされた牛頭天王と習合したのじゃ。牛頭天王のルーツはインドの神の化身であり、後に仏教でお釈迦様が説法をした祇園精舎の守護神となったといわれておる。
牛の顔に角を生やした牛頭天王も恐ろしい疫病神と畏怖され、その祟りを鎮めるために信仰の対象とされたのじゃよ。
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ちなみに、奈良時代初期に書かれた『備後国風土記』の蘇民将来という説話は、このスサノオ(=牛頭天王)の恐ろしさを伝えておるぞ。
またある伝承によると、巨旦将来は滅ぼされまいと千人の僧に祈祷させたが、スサノオはものともしなかったという。以後、茅の輪をつけた蘇民将来の子孫は、疫病から逃れられると言い伝えられている。
茅(ち)の輪
こうした災いから逃れるため、人々は「蘇民将来子孫也」の護符、また茅(かや)や藁で茅の輪をつくり、疫病除けとするようになったのじゃ。
ふう、脳内でひたすらブツブツと独り言をつぶやいていたら、喉がかわいてきたわい。冷たいジュースでも飲もうかの、どこかそのへんで。
ではみなさん。そういうわけで、身体に気をつけて。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ~~。
参考文献
『京都魔界地図帖 ~地図と写真でたどる京都裏歴史ロマンの旅 』(〈別冊宝島 2356〉2015年)。
八坂神社
- 京都府京都市東山区祇園町北側
- TEL:075-561-6155
- 拝観時間
9:00~17:00(社務所)
24時間参拝可能 - URL:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
- フェイスブック:https://www.facebook.com/kyotogionyasakasan
- インスタグラム:https://www.instagram.com/kyotogionyasaka/
- 交通アクセス
電車でお越しの場合
京阪電車「祇園四条」駅より徒歩約5分
阪急電鉄「京都河原町」駅より徒歩約8分バスでお越しの場合
JR京都駅より市バス100・206番「祇園」下車すぐお車でお越しの場合
※境内には駐車場がございません。近隣の駐車場をご利用ください。 - 由来:牛頭天王を御霊として祀るために建立された。
ご利益:厄除け、縁結び
主祭神:素戔嗚尊(スサノオノミコト)
この記事を書いた人
じゅうべい(Jubei)
みなさんこんにちは。今日も元気がとまらない地球人、じゅうべいです。好きなことは遊ぶこと(漫画に映画、音楽(Jロック等)にカフェ巡り)です。
よろしくお願いします。