adsense4
これはAD50XX年、とある年末にMHK白黒歌合戦の裏裏番組で実況中継された地獄のゲーセン大会の話である。
いいぞ~~~!やっちまえ~~~~~!!
うぬおああ~~~、サラリーマンなめんじゃねえ!
滅殺!!パワーボム!!
ド~~~~~~ン!!
う~~わっ、う~~わっ、う~~わっ、う~~わっ・・・・・
You Loose!!
プレイヤー1、ずげ~コツ(頭蓋骨)陥没骨折。よって人生も再起不能。
さあ、次の挑戦者は誰だ!?最も、こいつに勝てる奴なんているのか!!サラリーマンDEATH次郎選手、これで100人抜きだあああぁ!
ウィ~~~~~~~~~!!!
その男は勝利の雄たけびをあげた。地獄の格ゲー(対戦型格闘ゲーム)大会の絶対的チャンピオン、サラリーマンDEATH次郎、別名死神的な給料泥棒。その圧倒的巨体から繰り出されるデス・プロレスの技を前に、これまで何人ものプレイヤーが地獄送りにされてきたのだ。この世に存在してはいけない禁断のゲーム、地獄の格ゲーショーによって。
普通の格ゲーは、あくまでもゲームの画面上で繰り広げられる。殴り合っても当然自分にも相手にもダメージはない。しかしこの場所で開かれている禁断ゲーム、地獄の格ゲー大会では、そんな常識はまるで通用しない。受けたダメージは全部自分にダイレクトアタックで返ってくるのである!そのゲームの名は、バーチャル・ファイター。
しかし、操作権はあくまでパネルコントローラーを操作する方にある。よってステージ上のプレイヤーは自分の意志で闘うことができない。絶対に。操作する奴が上手かったら問題ないが、もし壊滅的なまでに格闘ゲームがド下手だった場合、ステージ上のプレイヤーはこの世の地獄を見ることになる。サラリーマンDEATH次郎の場合、ステージ上の相棒は本来身長150センチの無職の世界チャンピオンだ。
しかしそんな男をパネルで操作しているもう一人の相棒は、神ゲーマーと呼ばれているほどゲームがうまい、その筋ではカリスマ的な男だったりする。この男がバーチャル・ファイターのキャラクター、サラリーマンDEATH次郎を選んで戦っているのだ。その瞬間、低身長無職の痩せたヒヨワ男は、誰もが恐れる最凶のスーパーサラリーマンへと変貌するのである。身長2mの超巨漢マッチョサラリーマンに。
フンガー!バリバリボリバリ!
ハアイ!アイムア・ヴェノム・カーネイジ!ベロベ~ロ。
adsense2
さあ、次の対戦相手はこの男だ!百獣の王、ライオン・マスク!!ライオンのマスクを被ったその素顔は誰も知らない。だが、その体躯から繰り出される必殺ライオン拳法はすごいらしいぞ。勝てるのか、DEATH次郎!?
上等だコラ!俺様が直々に料理してやるああぁ!!!
レディー・ファイ!!
パネル操作 A・B・B・A・B→→←!!
必殺!DEATH次郎・ガトリングクラッシャー!!
DEATH次郎・ガトリングクラッシャーとは、その巨体から繰り出されるパンチ力200万トンの超人的破壊力を持つ連続パンチだ。よって殴られた者は確実に、破壊されるのである!!
うおららららららら・ららら・ららららあああ!!
ドドドド・ドドドド・ドドドドド~~~ン!!!
ぐっはあ~~~~~!!!
お~~っと~~~!凄まじい超人パンチの嵐がライオン・マスク選手を直撃!これはたまらな~~い!ライオン選手、遥か彼方に吹っ飛ばされた~~~~!!
YOU WIN!!パーフェクト!!
サラリーマンDEATH次郎選手!101人抜き達成!!これにて笑い納めもしゅ~~りょ~~!
イエ~~~~~~イ!
この記事を書いた人
じゅうべい(Jubei)
みなさんこんにちは。今日も元気がとまらない地球人、じゅうべいです。好きなことは遊ぶこと(漫画に映画、音楽(Jロック等)にカフェ巡り)です。
よろしくお願いします。