第2楽章 照らし出せ、旅人の行くしるべを
投稿日:2022年04月07日投稿者:じゅうべい(Jubei)
カテゴリー:第6遊行 旅空の下で , 平安仏教聖伝―阿弥陀聖(ひじり)空也編―
「さあ、着きましたぞ」 「うわあ、おっきい」 澄み渡った青空の下、レンがその高大な建物を見て、感歎の声を漏らしている。 それは、七条大路に面して南に門をどんと構えて、やって来る者を盛大に迎えてくれている。 そしてその門を […]
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第6遊行 旅空の下で
「さあ、着きましたぞ」 「うわあ、おっきい」 澄み渡った青空の下、レンがその高大な建物を見て、感歎の声を漏らしている。 それは、七条大路に面して南に門をどんと構えて、やって来る者を盛大に迎えてくれている。 そしてその門を […]
「空也様」 レンといっしょに女を介抱し終わってからしばらくすると、羅城門に一人の僧がやってきた。背丈は五尺五寸(一六五センチ)くらいで逞しい筋骨を身体に具えおり、物を運ぶための荷車を引いている。 「おお、待っていたぞ蓮性 […]
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