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皆さん、お元気ですか、益々ご精進なされている事と存じ上げます。それでは八坂神社の御祭神であられるスサノヲ様のお話の続きをしましょう。

スサノヲ様が御降りになった時に、長雨が降っておりました。そこでスサノヲ様は、青草を束ねてお結いになり、笠(かさ、頭にかぶるもの、雨を少しでも防ぐため。)蓑(みの、レインコートの代わりとして背負い着るもの、雨を少しでも防ぐため)としてお使いなさいました。

そうして、お宿を諸々の神様たちに乞い求められました。

諸々の神様は申されました。「汝(なんじ)は是(これ)自分の行い、汚らわしく、自業自得にして、追いやられ、責められる者である。どうして、宿を私たちに乞い求める事ができようか。」

こうお申しになり、遂に共々にお断りになり、拒まれました。

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この事を以って(もって)、風や雨が激しく吹きすさぶと雖も(いえども)、留まるところも、身を休める所も得られないまま、辛い目に耐えつつ天降りなされました。(私は、スサノヲ様は耐え忍ばれたのだと思います。)

この事以来、“世、笠蓑を着て、他人の屋の内に入ることを忌む。”と云う言い伝えがあります。(私は、笠蓑(今で言えば、レインコート、雨合羽)を着たままで、びしょ濡れで、雨水を垂らして他人の家に入ることを避ける。と解釈します。)

また、“束草を負ひて、他人の家の内に入ることを忌む。”と云う言い伝えもあるようです。(私は、束ねた草を背負って、他人の家の内に入ることを避ける。と解釈します。

「これらの掟を破るものがあれば、必ず祓えを課す。これが太古(いにしえ)から遺る(のこる)法である。」と云われています。(私は、神主からお祓いを受けなければならないと解釈しました。)

(続く)

スサノヲ

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