第２楽章　闇よりの目覚め―俺たちに明日はない？―　前編

adsense4

前編：闇よりの目覚め

・・・・・ここは、どこだ・・・・・・。

俺は、朦朧とした意識の中で、自分がだんだんと目覚めていくのを感じていた。閉じた目をゆっくりと薄く開いてみると、眩いばかりの白い光が俺の目の中に飛び込んでくる。

そのあまりの眩しさに、俺は思わず手の甲で目を覆い隠そうとした。しかし、手は俺の意志に反してなかなかうまく動いてくれない。仕方がないので、俺はそのまま白い光にその身を任せ、力を抜いてそのまま仰向けの態勢で時を待つしかなかった。

adsense2

俺は・・・・・死んだのか。だとすれば、ここはどこなんだ。地獄がこんなに明るいはずがない。かと言って、救いに縁のない俺が安楽の世界に生まれ変わるはずもない。だとしたら、ここは・・・・・いったい・・・・。

そんな俺の心の自問自答などおかまいなしに、白い光はいっそう輝きを増し、俺をやさしく包み込んでいった。俺の魂を、身体を、すべてを包み込んでいった。

こうして俺は、再び目覚めることになったのだ。
誰も救われることのない、この世界の真ん中で。

後編へ続く

↑ポチッと応援お願いします！m(_ _)m

じゅうべい(Jubei)
みなさんこんにちは。今日も元気がとまらない地球人、じゅうべいです。好きなことは遊ぶこと（漫画に映画、音楽（Jロック等）にカフェ巡り）です。
よろしくお願いします。