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蓮華寺について
蓮華寺は帰命山(きみょうざん)と号する天台宗のお寺です。寛文年間(1661年~1673年)に加賀前田家家臣今枝重直が出家して、この地に一宅を構えて居住し、石川丈山(いしかわじょうざん)や狩野探幽(かのうたんゆう)らと交流を深めながら晩年を過ごしたと言われています。重直の孫の近義が七条塩小路にあった寺をこの地に移し、延暦寺実蔵坊の末寺としたと言われています。
駐車場6台分のある脇の小路を進んだところに山門があり、山門入って左側には約300体といわれる石仏群が並んでいます。これらの石仏は京都市電河原町線の敷設工事の際に発掘されたものです。
本堂内に入ると立派な御本尊があり、その奥は庭園を鑑賞できる書院になっています。
庭園の奥には湧き水があり、それを導いた池が庭園の中心にあります。池は「水」の字形に作られており、「水字形」と呼ばれるものです。
池の右手前には舟石(ふないし)と呼ばれる石が配置されています。
池の左前方には亀島と鶴石があります。大ぶりな岩石で組まれた亀島には、唐人帽丸形と呼ばれる石灯籠が据えられ、石橋で岸と繋げられています。その側面によりそうように立てられた立石によって鶴の姿があらわすのが鶴石です。
この亀島と鶴石を配した庭園は石川丈山の作といわれ、江戸時代の名園の一つで、紅葉の名所でもあります。
書院からスリッパを履いて右前方に進むと本堂です。
本堂内は撮影禁止だったのは残念でした。
本堂内には螺鈿厨子に収められた本尊・釈迦如来像が安置されています。本尊左側には上品下生印(来迎印)を結んだ阿弥陀如来像が安置されており、暗闇の中で黄金色に光る阿弥陀如来像とその光背は、見る者が吸い込まれそうになるような怪しげな輝き方をしています。筆者は仏像にしばらく見入ってしまいました。
とにかくお庭が立派でしたので、庭を眺めながら郊外の静かなひと時を過ごすのにちょうどいいお寺だと思いました。
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蓮華寺の写真
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撮影者:山田 泰輔
詳細
所在地 | 〒606-0065 京都府京都市左京区上高野八幡町1 |
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電話番号 | TEL:075-781-3494 |
拝観料 | 400円 |
交通アクセス | 京都バス「上橋」下車すぐ 叡山電鉄「三宅八幡」駅下車、徒歩7分 |
駐車場 | 普通車6台(無料) |
サイトURL | https://ja.wikipedia.org/wiki/蓮華寺_(京都市左京区) |