珈琲 地球舎

散歩をしていると、こじんまりしたお店を見つけ入った。コーヒー、スコーンをオーダーして周りを見回すと、壁に沢山の本が並べられていた。山崎豊子さんの作品の「白い巨塔」が目に入り、以前にテレビドラマで見たのを思い出し手に取って読み進めていると、コーヒーとスコーンがきた。コーヒーは店長お勧めの中煎りのアフリカの豆らしい。

お皿も可愛くご機嫌になり、ボーっとしていると、隣のカップルの人達から話しかけられた。会話が弾み、人生の浮き沈みについて話していると、みんな頑張って生きていることを改めて感じられ、相手が若いカップルだった事もあり爽やかな気持ちになった。

男性は社会人で女性は大学生。２人とも浪人を経験されたそうだが、私は「長い人生の間で１年や２年留年したからといって、人生の質が変わるわけではないですよね。」と話すと、ご本人も頷かれた。女性の卒業後の進路の話にもなり、希望を持ってイキイキとした目をして話され、私が「これから楽しみですね」と言うと、はにかむような笑顔を見せられたのが印象的だった。

これからの人生に残された時間をどう使うかは自分次第で何もしないで時間を過ごすってすごく贅沢な時間だな、と思いコーヒーを飲みほした。

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カップルにお勧めのスーパー銭湯「源氏の湯」を紹介し、「京都の南の方も良いところですよ」と話しをした。どんな人にも人生にはいい時も悪い時もある。その時間をどう使うかは自分の腕次第だ。自分に都合が悪い時間も耐え忍べばいつか春がくる。こういう雰囲気の良いカフェにきて、本を読みコーヒーを飲んで過ごす贅沢もある。若いカップルと気軽に話し楽しいひと時を過ごす。なんだかいい時間だったな。と気持ちが温かくなり、次はカップルの男性がお勧めしてくれた「チーズケーキ」とアフリカ産の２番人気のコーヒーを飲みに行こうと心に決めそのカフェを後にした。

この記事を書いた人

ガトーショコラ(Gateau chocolate)
カフェ巡り、銭湯巡り、美容、美味しい食事を求めて今日の町を散歩している女性。趣味は読書や映画鑑賞、部屋の模様替え。最近に読んだ本は「聖書」。世界のベストセラーと知り、興味を持ち読みすすめてます。